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やさしさ

夕方5時過ぎ、都心の下り電車にて。

杖をついた高齢の上品そうなご婦人が乗車して来られました。
席をお譲りしようかとお声掛けすると、
「あら、いいの?ありがとう」
とすぐ座っていただけました。

数駅後、ご婦人の隣席が空いたので私も着席すると、
「ありがとうございました」
と再度お礼を言われ、そこから1,2分ほどお喋り。

港区内のご友人宅に行くのに、麹町からバスが1時間に2本しかなかったので大変だったのだとか。

お話を聞いて、私としても座っていただけて本当に良かったと気持ちホッコリ。

その後しばらく私が本を読んでいると、降りられる駅が近付いたようで、
「お世話様でした。さようなら。」
と丁寧にご挨拶まで。

そして近くにいた女の子に
「あなた、座る?」
と声をかけ、ゆっくり降りていかれました。

◆◆◆◆◆

…って、もー、ご婦人の立ち居振舞いが美しさと優しさに満ち溢れてて、わたくし感激してしまいました!


席を立った私のことを常に気にかけ、
(遠慮なく座られながらも、譲られて当然という態度はまるでなく)

最後まで優しくもはっきりとしたお声でお礼と挨拶をお伝え下さり、
(読書の邪魔しちゃ悪いなんてKY過敏症になることもなくw)

近くにいた女の子にもさりげなく声をかけて席を譲り、
(これで周囲の大人はその席に座れない美しき抑止力とも言えましょう)

ともすれば殺伐となる帰宅ラッシュの中を、そよ風のように通っていかれた優雅なお姿でした。



そこで思い出すのが、ちょうどその時に読んでいた本の「やさしさ」に関する箇所。

「人間は死ぬことだけは確実である。このことが、どれほどしっかりと自覚できているかが大切である。互いに死すべき者と感じるとき、善悪とか貧富とか長短とか、この世のいろいろな評価を超えて、束の間のこの世の生を共にしている者に対する、やさしさが生まれてくる。」
河合隼雄著『大人の友情』朝日文庫より。


あのご婦人はまさにこの自覚をお持ちなのではと勝手ながら想像しています。


そして。
今日3/11は多くの方が「死」を思う日。
そこから多くの「やさしさ」も私たちの中に生まれますように。


かなゑでした♪

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