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必要とされ、生きる

久しぶりにホスピスに関わる講演会に参加してきました。

講師は朝日新聞東京本社社会部記者の上野創さん。
テーマは「がん告知後に新しい人生が~絵門ゆう子さんの生き方に学ぶ」


上野さんは、絵門ゆう子(池田裕子)さんが朝日新聞に連載されていた「絵門ゆう子のがんとゆっくり日記」の編集者をしていらして、絵門さんと親交のあった方。
そして、上野さんご自身も26歳の時にがんを患っていらっしゃいます。
今日は上野さんの経験談もまじえながら、絵門さんの生き方について色々教えていただけました。


印象的だったのは…
「がんを患うと自分を“無能力者”のように感じてしまう。
だから、自分が必要とされ期待され、それにこたえられる事が嬉しい。
それが置き石のように生きていく支えとなる。」というお話。

たとえば、上野さんは入院中に看護師さんから「どこか良いスキー場ないですか?」と相談された事が嬉しかったそう。
スキー大好きな上野さんは細かくアドバイスしてさしあげたそうです。
まあ後で、「病人に遊びに行く話をする看護師さんってのもどうなんだろ?」って思ったそうですが(笑)。


これって、あたりまえのこと、でも忘れてしまいやすいこと。
がんに限らず、誰もが必要とされるときに喜びを感じるはず。
認知症の方でもそうだし、子どもたちもそう。
強がってる大人もきっとそう。


私自身も母の入院中、「私じゃ役に立てないから、病室の付き添いはしないほうが良いのかな。」なんて悩んで毎晩泣いてたことがありました。
患者だけじゃなくて家族も“無能力”を感じてしまうことってあるわけです。

でも今日の上野さんのお話を聴いて確信しました。
  母と一緒にきれいな夕日を見たこと、
  母の好きなドリカムの話をしたこと、
  母と弟と3人で何をするでもなく一日病室で過ごしたこと、
  お見舞いの方が多すぎて家族の時間がない!って母に泣いて甘えたこと、
全て、私だからできたこと、必要とされてたこと。
だからこれは、家族として、私達らしく生きた瞬間だったんだって。

あー、ほっとしましたー♪ すっきりしましたー♪


誰かを必要とし、誰かに必要とされること…心にとめたいと思います。


それにしても上野さんの頭のキレと柔軟性、人の話を丁寧に聴かれる姿勢には感服しました。
辛い経験もされた方だからこその賢さでしょうか。
現在は教育(いじめに関してなど)の記事も多く書かれるとのこと。適役です!
今後のご活躍を大いに期待したいと思います。


他にも内容いっぱいでしたが書ききれないので、代わりにお2人の著書などを紹介します。 


【上野さんの著書】


『がんと向き合って』
内容(「BOOK」データベースより)
「睾丸腫瘍」―26歳の新聞記者が突然、がんの告知を受けた。ただちに左睾丸の切除の手術を受けたものの、がんはすでに肺全体に転移していた。心配なのは恋人のこと。「僕は、この先どうなるかわからない“不良物件”」。ところが彼女は、「大丈夫、私がついているから」とにっこりした。さらに数日後、彼女はいきなり満面の笑顔で言ったのだ、「結婚しよう」。超大量化学療法、2度の再発、3度の肺の手術…著者は3年間の闘病のすえ、現在、報道の第一線に復帰している。ひとはひとりで死んでいくけれど、ひとりで生きることはできない。苦悩とともに生きるひとへ、勇気と励ましを送る一冊です。



【絵門さんのサイト・著書】


「絵門ゆう子のゆっくり生きよう」(ホームページ)
 http://www.asunet.net/emon/


『絵門ゆう子のがんとゆっくり日記』
 内容(「BOOK」データベースより)
命のロープをありがとう!時にゆっくり、時にいそがしく、そしていつもニッコリ。今日を生き、明日を信じ、命尽きる時までがん患者とその家族のために全力でつづり続けた命のエッセー。朝日新聞東京版連載エッセー待望の単行本化。


『うさぎのユック』(絵本)
内容(「BOOK」データベースより)
誕生の日、お母さんのおなかから命がけで生れてきたうさぎのユック。どんな時も、あきらめなかったから今がある。生きることを信じたから今がある。ゆっくりとにっこりと、強く明るく生きる五匹のうさぎの兄妹の「いのちのものがたり」。


『がんと一緒にゆっくりと-あらゆる療法をさまよって』
 内容(「BOOK」データベースより)
気功、温灸、食事療法。手当たり次第に民間療法を渡り歩いた狂気の一年余りが過ぎ、がんは全身に拡がってしまった。苦しいよう…。それでも「『がんちゃん』って、つき合ってみると、けっこう味わい深い相手かもしれない」。ようやくめぐりあえた信頼できる医師、家族や仲間たちに支えられながら、がんとともに生きるからこそ経験できた深い喜びの数々を綴る感動の闘病記。


『ありがとう』
内容(「BOOK」データベースより)
今年4月に天国に旅立った著者が私たちに遺していった18篇の「ありがとう」。


『がんでも私は不思議に元気』
内容(「MARC」データベースより)
「がんの全身転移」を告白し、私の生活は一変した。日々忙しく駆け回るなか綴った自身の病状、医療の実態そして患者の本音とは。2003年刊「がんと一緒にゆっくりと」に次ぐ第2弾。再び全てを語ります。


『生きているからこそ』
内容(「BOOK」データベースより)
エッセイスト絵門ゆう子氏、救命救急センター医師の浜辺祐一氏、世界各国で戦争の取材をしてきた報道写真家の石川文洋氏の三人が語る。子どもたちに「命の大切さを伝えたい」と願う、大人へのメッセージ集。


『がんの時代を生き抜く10の戦術』
内容(「MARC」データベースより)
がん医療をめぐる正しい情報と選択肢を知るための情報・提言・ヒントを満載した一冊。患者が納得して治療を選択するための手助けをする。2006年4月に乳がんで永眠した絵門ゆう子さんの座談会発言を収録。

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comment

必要とする

自分が必要とされるとき、この自分を必要としてくれる人がいるわけですね。こんな当たり前のことをあらためて認識させてくれてありがとう。

絵門さんの朝日新聞の連載は時々読んでいました。とてもステキで素直な連載だったことが印象的です。

当然そばにいてくれる人のこと、自分がその人を必要としていることを意識することってほとんどなかったなぁって思います。その人の存在に感謝しているということ、言葉にするかどうかは別として、そういう気持ちは大切にしていきたいなと思わされました。

をさん>自分を必要としてくれる人って大きな存在なんですよね。をさんにも感謝してます!

mi-donさん>そばにいて当然になっちゃうと、ひどい時には自分にとって気に入らないところばっかり見えちゃったりして。「ありがたい」って思う気持ちは、相手にも自分にも優しく作用してくれますよね。
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Author: ゑ / ぽんこ

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